ジパングパーーーーンク
あけましておめでとうございます。
2015年は、怒涛のあまみさんイヤーだった。就活中も、あまみさん情報を見ては生きる糧にしてきたし、秋なんてあまみさん主演ラッシュで、こんなに幸せでいいのだろうかと不安にさえなった。10年間あまみさんファンだけれど、こんなにいてもたってもいられないほど好きで好きでたまらなくなってしまったのは、「偽装の夫婦」がきっかけだった。あまみさんファンとしては本当にうれしい1年でありました。
今年もあまみさんには元気でお仕事をして頂きたい。舞台やってくれないだろうか。年を経るごとにますます美しくなっていくあまみさん。社会人になって心がきっとすさむと思うけれど、あまみさんを見られると思えば頑張って生きていけると思う。
今年もあまみさんにとって素敵な1年になりますように。
さてさて、年末に東劇でやっていたゲキ×シネにいってまいりましたよ。初★ひとり映画。まずは「五右衛門ロック」。バラサムを理解するには五右衛門シリーズを観ておかないとと思った次第。高田聖子さんがおいしい役だったから嬉しかったし、森山未来が体力と身体能力を持て余しているのが面白かった。タップダンスがもう、ね。かっこよすぎ~!!!あの場面ぜったい森山未来にタップダンスさせるためだけにつくった場面だと思う。初めてひとりで映画館に行ったけれど、全然さみしくなかったどころかとても楽しめた。大人になったもんだぜ。
バラサムはゲキ×シネ2回観てるしDVDも何十回も観ているので、さすがにいかなかったよ。大画面であまみさんを観たいとは思ったけれど。
で、「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ」。アンヌ様が映像出演なさっていると姉から聞いていたから、ずっと見たかったの。姉はこれを生で観ていて、「天海さんがでてきたよ!」とメールをしてくれたんだよね。そのときからずっと気になっていて、今回ようやく念願かなったわけでござる。
とりあえず、シャルルの扱いがひどすぎて笑った。笑いこらえるの必死だったもの。隣のお姉さんも笑ってたし。シャルルは王子なのにあんなにうろうろしていていいのか。しかも手紙もボスコーニュからというわけではなくてアンヌからなのに。自国でなく隣国の封書を自ら届ける王子って。笑 アンヌ様が出たときは思わず「わあ~♡」と言って祈るように手を組んでしまった。アンヌ様は普段もあのような恰好をなさるのね。本当は海賊ルックが一番好きなんだけどね、女王様だもんね。結構重要な情報を五右衛門に伝達しているじゃあないですか。重要キャラだよ!去り際にシャルルにビーム攻撃した後の笑顔が本当に輝くような上品な表情で、もうステキすぎてプルプルしてしまった。
シャルルは本当にアンヌ様大好きでいてくれて、アンヌ様ファンとしては非常にうれしい。(何様) アンヌが口をつけたワイングラスをこっそり持ってきたとか、もう笑うからやめて。「強くて大きくてアンヌみたい」だからってワシにアンヌって名前つけるとか。アンヌ様の映像がなくても、シャルルがキラキラした瞳でアンヌ様について語ってくれると、そこに確かにアンヌ様が存在していることがわかるから、本当にうれしいし、お芝居の楽しいところだなあと思う。
というわけでひとりゲキ×シネを堪能した年末でありました。
「とんねるずのみなさんのおかげでした」のあまみさん
昨日は「通し狂言 東海道四谷怪談」を観て、あまりに興奮してしまったために、せっかくの気持ちをなるべくそのままにしておこうと思って、あまみさんの「とんねるず」は録画しておいてすぐに見なかった。だって、染様が…染様が…。阿修羅城の瞳にも関係することだし、あまみさんにつながりということで、(このブログはあまみさんについて語るつもりだったのだけれど)今度例外的に歌舞伎について書いてしまうかも。だって、あまりにすごかったんだもの。
というわけで、いま録画を見たのでした。あまみさんは「2億4千万のものまねメドレー」コーナーにご出演。
あまみさんの恰好がヒロさんすぎてびっくりしてしまった。髪形もグレーのセーターも9話以降のヒロさんそのままじゃないか!ってもともとヒロさんはあまみさんなのだけれど。ダメージデニムにもびっくり。笑
審査員だからしょうがないけれど、もう少しあまみさんのコメントとか見たかったなあ。楽しそうに笑うあまみさんを見ることができればわたしも幸せだけれど、幸せだと欲が出てくるよね。笑 最後のしめくらい、ゲスト審査員として感想聞いてくれてもよかったのに。ものまねを面白いと思えないわたしはひねくれているのだろうか…。マネものは結構笑えたのになあ。マネものの方があまみさんがコメントしているところがよく映るし、マネものまたやってくれないかな~。
それにしても、笑う姿があんなにチャーミングな48歳っているのだろうか。ちょっとしたしぐさが本当に上品でかわいい。年々かわいくなっていくってどういうこと!?余裕が出てきて雰囲気が丸くなるというのはあると思うけれど、しぐさだけでなく見た目もかわいくなっていくってちょっと信じられない。
来年もたくさんあまみさんが見られますように…♡
激レアあまみさんトークショー「etc.」2
前回の続き。
天海祐希「etc.」演劇博物館70周年記念ワセダ・カルチャートーク'98(1998.5.11)
・宝塚の成功談や失敗談は?
知能犯だから、さっきのカツラのような小細工はたくさんした。正面から嫌だといってもだめだから、できるだけ周りから攻めていく。レット・バトラーはこんなきれいな白の上下で戦争いくかよっていうようなピシッとした格好で戦争にいくんですよ。トップさんはきれいにしていないといけないから。だから、出てくる前に前髪を崩しておいて、振り向いたときにパラっと一筋前髪が垂れるようにしておいた。うまくいくと「よっしゃ、今日もうまくいった」と思った。あとはネクタイピンを外して胸元が少し見えるようにしたり。自分だけしか気づいていないだろうけど、そういうことはたくさんあった。
・天海さんにとって芝居とは?
ストレス解消であり、趣味であり、お仕事であり、情熱を傾けられること。もしこれがなかったらだらけると思う。
・映画はどうですか
舞台では遠くのお客さんにもわかるようにしないといけないから、芝居が大きくなる。でもカメラは微妙なニュアンスも拾ってくれるから、演技の幅が広がった気がして嬉しかった。舞台をやっていてよかったことは85%。残りは、時に邪魔になることもある。
「必殺!三味線屋勇次」という映画をやっている。かわいい町娘なんですよ。客席、笑。でもね、相手が阿部寛さんだから大丈夫なんです。あたしがどんなに大きくなっても。「残侠」では賭博師。衣装を着てみたら倒れんばかりに似合いすぎてどうしようかと思った。客席、笑。
・これからどういう女優さんになりたいですか
女優さんというとおこがましいから「お芝居する人」と呼んでいる。いろんな可能性を持った素材になりたい。よくしゃべるから情報番組とか出てくださいとお誘いもあった。でもそうすると、コミカルな役はいっぱい来るかもしれないけれど、そんなに簡単でいいのかと考えた。そうではなくて、映画の中のちょっとしたところでそういうコミカルな部分を見つけてもらって、天海は面白いかもと思ってもらいたい。「クール」とはよく言われるけれど、そうやって少しずつ崩していけたら。
中村氏「私はいままで下は18から上は94歳までいろんな女優さんに会いましたけど、今日は一番どきどきしています。」
あまみさん「んまー、ありがとうございます。(客席に向かって)次も同じこと言ってたら注意してください。」客席、笑。
お客さんからのQ&Aコーナー。
・挫折はありますか
挫折って認めてしまったらそれは挫折になってしまう。だからわたしは「これは明日へのばねなんだ」といいきかせている。今日より明日の方が、人間強くなっていると思うので。
・学生になったら何をしたいですか
コンパやりたい。キャンパスライフっていいですよね。
・マイブームは何ですか
趣味はないけれど、強いて言えばお香とイラストロジック。イラストロジックはこれをやっているときはこれだけに集中するから良い。ストレス解消になっているのかも。
終了。ありがとうございました!と言って手をふりつつ去るあまみさん。
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はい、こんな感じ。素敵だった。これ生で見たら感動して興奮して勉学に励めなかったと思うよ。
ツッコミの鋭さとか、頭の回転の速さとか、本当に素晴らしい。客席でピピっと何かが鳴ったとき即座に「誰ですか」「電源はきっといてくださいよ」と軽く言えてしまうあまみさん。お客さんからの質問をなかなか選べず沈黙の中村氏に「…長いですね、つなぎましょうか」といってやおら大隈講堂を褒め始めるあまみさん。「…たくさんの有名な方がいらしたそうで、歴史の重みを感じています」と紀行番組のナレーターのようにしゃべって客席を沸かせるこの回転の良さよ。退場の際に最前列の女の子がお花を舞台に持ってきちゃって、あまみさんはほとんど袖に入るところだったんだけど、しばらくためらってからちゃんとお花をとってくれた。これ、多分女の子がいけないと思う(きっとこういう行為は禁止されていたと思われる)のだけれど、「あちゃー」と思っているはずの客席に逡巡する様子をみせて笑いをとってから、女の子の好意もちゃんと回収して去る格好よさ。こんな完璧な行動、とっさにできるかい。こういうところが、スターなんだよね。
ピリピリしてたらどうしようかと思っていたけれど、すごく落ち着いて笑いをとりつつ真摯に答えてくれていた。AVルームで笑いをこらえるのに必死だったもの。ウルトラマンのくだりとかさ。なんでわざわざあのタイミングでうちの大学に来てくれたのか全然わからないけれど、すごく新鮮だった。知らない話ばかりだったし、いま知っているあまみさん情報と比べるのも面白かった。いまは「ストレスはない」と話しているけれど、このときは「ストレス解消」と2回言ってるから、このときはストレスをストレスと認めていたんだなあとか。男も女も感情は一緒っていうのは、前に何かのインタビューで「わたし、女らしさとか男らしさとかわかんないんですよ」と言っていたのと重なるから、あまみさんは昔からすごくリベラルな考えだったんだなあとか。いろんな可能性を持った素材は、存分にその可能性を伸ばしていろんな方面で大きく開花しているなあとか。宝塚時代のことを、結構フランクにかつ詳細に語ってくれるんだなあとか。
これをね、世間一般の人は見られなくて、ここの学生しか見られないというところがすごいでしょう。激レアですよ。本当にここに入ってよかった。と友達にいったらあきれられた。
ふあーますますあまみさん大好きになった71分でした。
卒業前にもう一度見よう。
激レアあまみさんトークショー「etc.」1
なんと、あまみさんがわたしの大学にいらしていたという衝撃の事実。
図書館の蔵書検索システムで「天海祐希」と検索したら、映像資料で「etc.」というのが出てきてなにこれ知らないと思ったら、1998年にあまみさんが大学の講堂でトークショーをおやりになったときの映像だった。しかも8mmビデオカセット。
昨日、ようやく図書館の映像視聴ルームでこれを見てきたので、記憶の鮮やかなうちに書いておく。一字一句あまみさんの言葉通りではないけれど、大体の内容を。
天海祐希「etc.」演劇博物館70周年記念ワセダ・カルチャートーク'98(1998.5.11)
講堂の檀上で、偉い先生からあまみさんの紹介があり、その後あまみさんと対談相手の中村氏(演劇評論家)が登場。客席「きゃーーーーーー!!!!」わたしも心の中で(きゃーーーーー!!!!!!)
「今日はようこそお越しくださいました。天海祐希です。」
写真は撮れないので、拙いおえかきでご勘弁。黒くてだぼっとした不思議なスーツ?にローファーのようなお靴。髪は肩くらいの長さでやたらレイヤー入ってて不思議な髪型。(要するにあまみさんだから似合うけれど、普通じゃとても着こなせないお洋服とヘアスタイル。)前髪の分け目が最近と逆!新鮮。
・なぜ宝塚に?
ウエストサイド物語をみて、トニーの歌う「マリア」を、なぜかトニーとして歌いたかった。でも女の人がトニーやらないよなと思っていたら、中学の先生に宝塚をすすめられて、ここだったらできるかもと思った。ウエストサイドはできなかったんですけど、やめたらなんといまやってるんですよね!客席、笑。
・男役をやる気持ちはどうか
男の人も女の人も喜怒哀楽は一緒で、表現方法が違うだけ、そう思ってやっていた。大好きな俳優さんのカッコいいしぐさを真似したり。でもレット・バトラーは自分が思っていた男の人とは180度違う。どうしてここでそうするのか、とかわからなくて困った。知り合いの男優さんに聞いてみたら「そんなの俺だってわからないよ」といわれ「でも男の人だからちょっとはわかるんじゃないですか」と言ったら「わからないよ」といわれ、なーんだと安心した。それからは楽になった。雑誌のモデルさんのカッコいいポーズとかを切り抜いてストックしておいて、新しい役をやるときは、どれが使えるかなと思いながら参考にできそうな切り抜きを探していた。そういうのは楽しい。役作りが楽しいから役者をやるんじゃないかな。
・役作りについて
「ロミオとジュリエット」をやることになったとき、あんなマッシュルームみたいなカツラ絶対いやだと思った。だからすんごい似合わないカツラ作ってもらったんですよ。客席、笑。髪を伸ばして、いきつけの美容院ですんごい似合わないカツラを3つくらい作ってもらった。演出の先生に「わたしカツラ似合わないんです」「髪も伸ばしたので地毛じゃだめですか、こんな風にセットできます」と言ったけれど反論の間もなくカツラつけろって言われた。ふりつけの先生の前でも同じことをいってカツラをかぶってみせたら「へ~ん!」と言われた。「ですよね、でも○○先生にはカツラつけろって言われたんです」というと「これはだめよ、私から先生に言っとくわ」と演出の先生に言ってくれて、「ふりつけの先生が言うなら」とカツラをつけなくてよくなった。やった!(ピース)と思った。結局地毛でやることになった。
その前にちょうど、盲腸の手術をした。先生が病室にきて「ばかやろう」っていうんですよ。「なんでこんなときに盲腸になるんだ」。あたしのせいじゃないのに…。手術した跡が痛いから、ジュリエットに手を伸ばすところで、反対の手を出していた。そうしたら初日の新聞に載ってしまった。「天海、復帰」って、おなかを押さえて反対の手を伸ばしている、ちょっといいですか。やおらマイクを置いて立ち上がり、右手を上に伸ばし左手をおなかにあてたポーズをとるあまみさん。こんなウルトラマンみたいな写真が載っちゃったんですよ。もうちょっといいのなかったのかなって。
中村氏「もうちょう(盲腸)っと、ね。」
あまみさん「(一瞬真顔で客席みつめる)んね、(舞台そでに向かって)座布団3枚お願いします!」客席、笑。
長くなるので続きはまた次回。
妄想おえかき
あまみさんに耳元で囁いてほしくて、阿修羅城の瞳の特典コメンタリーを見た。イヤホンで聞くと、臨場感あるしあまみさんが近くでおしゃべりしてくれているような錯覚に浸ることができてたのしい。
AERAに泣く
あまみさんに少しでも興味があって、縁あってこのページを見てくださる方がいらっしゃったら、声を大にして言いたいことがあります。
1994年10月24日号の『AERA』(朝日新聞出版)p.53を読んでください!!!
「宝塚歌劇団「月組」トップスターの天海祐希さん(現代の肖像)」という特集記事なのですが、泣きます。でも確実にあまみさんをもっと好きになります。
宝塚時代のあまみさんをリアルタイムで知らないわたしには、もう新鮮で新鮮で。文字を通してしか当時のあまみさんの考えを知ることはできないけれど、なんかもう、ひりひりと痛みすら感じるような生き方に思える。
あまみさんのインタビューというよりは、ライターがあまみさんの発言を交えつつかなり詳しくあまみさんの生い立ち、生き方について述べている文章なんだけれど、結構家族のこととか書いてあって、家族にきいたらしいことも書いてあって、本当に泣ける。
あまみさんの人生そのものがドラマチック。
ご両親はずいぶん心配してらしたんだな、とかあまみさん宝塚やめたいと思ったことあるんだなとか。トップお披露目公演で手を握り合ってあまみさんの足元だけをみていたご両親、泣くお兄さんと食い入るように見つめる弟さんの場面なんて、もう読んでるだけで泣ける。わたしは宝塚のこと全然知らないし、あまみさんの宝塚作品も、叔母さんに借りたビデオ3本しか見たことないのだけれど、いま大好きな女優天海祐希の原点は宝塚だと思うと、やっぱり知りたくなる。違うと思ったら偉い人に訴えることもあったらしいけれど、それでも生き残れたのは人望があったからだと。音楽学校受験前にモデルにスカウトされて心が揺れたこととか、結構びっくり。今のあまみさんを見ていると想像もできないけれど、刹那的に生きた時代があってこその、余裕のある「いま」なんだろうなと思う。
語りたいけれど、文章がどんどん支離滅裂になっていくので、とりあえず今日はここまで。とりあえず、あまみさんファンは絶対に読むべきだと思う。
週刊誌に感動する日がこようとはね…。
あまみさん、女優になってくれてありがとうございます。現役時代、一目でいいから生のあまみさんを見たかった…!!!
ぶれない姿勢
まえまえから感じていたのだけれど、あまみさんて発する言葉が美しくて的確で、とても頭が良いのだろうなあと思う。さすが、音楽学校主席入学。
あまみさんの記事を漁る今日この頃、今まで読んだことのないくらい昔の記事を読んでもその姿勢は変わることがなくて、本当に素敵な人だと改めて認識する。その場しのぎでうけのいいことを話す人とは違って、あまみさんにはしっかりと強い信念があって、それは時がたっても変わらない。
そのぶれない芯のなかでも、お客さんに先入観を持ってほしくないから役作りの話をしないという信念の強さときたら、もはや感動的ですらある。というわけで、役作りについて語っている部分をピックアップ。(現時点でわたしが探すことのできた記事のみ)
<役作りについて語らないスタイルを一貫するあまみさん>
●舞台「テイクフライト」について
「もちろん役作りはしますよ。でも、こんな工夫をしている、と言ってしまうのは嫌なんです。何が、どんなふうにおもしろかった? あなたはどう思った? そのほうが大事な気がするんですよね」
(『AERA』2010/12/10 p.7)
●ドラマ「トップキャスター」の役作りについて
「毎回、何かしらあります。でも言ってしまうとつまらないかな」
(『朝日新聞』2006/4/15 夕刊 p.7)
●再演の舞台に出演することについて
「前の人と比べられるのは仕方がないけど、私は私で、違うアプローチから演じていく訳ですから。再演になるのは、面白い作品だからですよね。私は、誠実に舞台の上を走り回って、『いい作品だったね』と言われる舞台を、みんなと一緒に作っていきたい」
(『読売新聞』2003/7/30 東京夕刊 p.20)
●舞台「薔薇とサムライ」のアンヌはどんな人物かと聞かれて
「私、自分が演じる役に関していえば、その役の一番そばにいる人でありたいし、一番理解してあげられる人でありたいと思っていますが、私が自分の役にどう寄り添っているかについては話したくないんですよ。(中略)演じる側が見ている景色を話してしまうと、それが正解になる気がするし、それを言って見てくださる方の感じる幅を狭めてしまうほうが残酷なことのような気がするんです。」
「生の舞台を自由に感じてほしい。そこには、私自身のその役への思いとか、役作りで苦労した点なんて関係ないし、知らないほうが感じる幅が広がると思うんですよ。(中略)できそうもないことを、さもできますよという顔でやるのがプロだから、工夫とか苦労したという情報はいらないし、言いたくないんです。」
(AERAMOOK『劇団☆新感線30年 サムライたちの軌跡』2010 p.33)
●舞台「薔薇とサムライ」で眼帯をつけての立ち回りは「危なくないですか。何か仕掛けを?」と聞かれて
ニッコリほほえんで「言えません」。
(『朝日新聞』2010/2/16 夕刊 p.2)
●舞台「おのれナポレオン」で演じるアルヴィーヌについて
観てくださる方にはむしろ先入観なしに、このお話を楽しんでいただけたらうれしいですね。ご覧になる方によって違う捉え方、感じ方ができる作品だと思いますし、一番最後には、それぞれが「はーっ」と納得していただけるものになるのではないでしょうか。
(「おのれナポレオン」パンフレットより)
10年以上、同じことを答え続けているあまみさん。そのぶれない姿勢、本当に尊敬する。ときにはインタビュアーの誘導質問を否定さえして、真摯に伝えようとする格好よさよ。インタビュアーの人も、恐れ多くもあまみさんにインタビューするなら過去の発言を調べて、もっと違う質問してくれてもよさそうなもんだとか思ってしまう。ま、でも聞きたいんだね、あまみさん完璧にみえるもんね。役作りに苦労してるとかいうわけないけどね。
個人的に、よみうり新聞のテレビ欄的な「Y&Y」という記事は、意外な質問に答えたりしているので面白い。もしこれを読んでくださる方で興味をお持ちの方がいらっしゃったら、図書館で過去の新聞を調べることをおすすめします。全文読むとあまみさんの素晴らしさが更によくわかると思います!
今日も頭の中はあまみさんでいっぱい。